上手に歯を磨くためにはどうすればいいの?
歯磨きは頑張っているのに、いつも磨けていない気がしている…。
そんなふうに感じている患者様は実は少なくありません。
隅々まできれいに歯を磨くのはとても難しいですよね。
実は、ちょっとしたコツを意識するだけで、磨き残しが少なくなります。
今回は歯並びがあまり良くない人へ、歯磨きのコツについてお伝えします。
歯磨きのコツ
〜歯ブラシ選びは入念に〜
歯ブラシを購入する時、意識していることはありますか?
「適当に買ってみた。」
「安売りになってた。」
「昔からこの歯ブラシだった。」
このような理由で歯ブラシを買っている方の方が大勢なのです。
意識して歯ブラシを選んで購入している人は、日本ではそこまで多くありません。
歯磨き指導を受けた経験がある人意外は、歯ブラシの選び方が重要だということはあまり知られていないのが現状です。
では、一体どんな歯ブラシを選べばいいのでしょうか?
ポイント1
『磨きにくい苦手なポイントを知る』
歯磨きは習慣化している動作です。なので、歯ブラシの動かし方や磨く順番など、意識せずとも動かして磨き終わる場合がほとんどだと思います。
全ての歯の面に歯ブラシが均等に当たり、汚れを落とすことが出来ていればそれで問題はありません。
ですが、歯並びが悪いと…
”歯が重なり合っているところ”
“歯がねじれているところ”
など、歯ブラシを工夫して当てないと汚れが落とせない箇所が、圧倒的に多くなります。
歯科医院でのクリーニングを受ける際や、歯磨き指導を受ける際に、磨き残しがいつも残っているところ、歯肉が腫れているところなど、ご自分が磨きにくい箇所を指摘してもらうことや、磨き方の改善点をレクチャーしてもらうことで、磨くのが苦手なポイントを把握し、歯磨きの方法を改善することが可能です。
ポイント2
『ブラシヘッドが小さめの歯ブラシを購入する』
歯ブラシのブラシが植毛されているヘッドの部分は、メーカーによってもサイズ感が全然違います。
大きな歯ブラシの方が、歯に当たる面積が大きいからよく磨けると思って、ヘッドが大きな歯ブラシを選びがちなのですが、歯並びが悪いと毛先がよく当たる面と、全く当たらない面の差が起こります。
ですので、歯ブラシは極力ヘッドの小さくて小回りの効くものを選択するようにしてください。
ポイント3
『歯ブラシ以外のアイテムを使う』
お口のケアアイテムは、歯ブラシだけしか使用していない。
実は意外と歯磨きだけで済ませてしまっていること、ありませんか?
歯ブラシだけでは、歯の表面に付着した汚れを全て落とすことはできません。
歯並びが悪い人も、そうでない人も使用してほしいアイテムがあります。
“フロス(糸ようじ)”
“歯間ブラシ”
“タフトブラシ”
この3つです。
フロス…フロストは、糸状の清掃用具で、歯と歯の間の清掃が出来るものです。
糸ようじなど、プラスチックの柄がついているものでも構いません。
この糸を使用することで、歯が隣り合っている、隣接しているところをきれいにすることができるので、歯と歯の間の虫歯を予防することに長けています。
この歯と歯の間の汚れが取れるかどうかによって、お口の中の汚れが綺麗に落とせているか、お口の中の細菌の量を減らせるか、口臭を減らせるか、という問題にも大きく関わってきます。
積極的に使用していただきたいです。
歯間ブラシ…歯間ブラシは、歯と歯の間の根本の汚れをきれいに落とすことが出来る清掃用具です。太さをそれぞれ選択することが出来るので、サイズが適したものを選択することで清掃効率が上がります。歯と歯の間の隙間が大きい人や、歯肉が下がってきたのが気になる、歯と歯の間に物が挟まりやすい人にはとても重宝します。
タフトブラシ…タフトブラシは、毛先が筆のように1本に集約された形の歯ブラシです。
これを使用して、歯ブラシでは届かない、歯磨きしにくい場所などにピンポイントで届かせることが可能です。
これらの歯ブラシ以外のお口ケアアイテムは、使い方を間違えると歯肉にダメージを与えてしまうこともあるので、使用方法や適したサイズに関しては当院にてお伝えさせていただきます。
いかがでしたか?
歯ブラシの選び方や歯磨きが上達する方法、歯ブラシだけではない清掃用具をお伝えさせていただきました。詳しくは当院の歯科衛生士が丁寧にお伝えさせていただきますので、歯磨きの仕方をもっと上達させたい、これで歯の磨き方は大丈夫だろうか?と少しでも思った方は、ぜひ当院へご相談ください。